パン屋ではおにぎりを売れ!仕事で役立つ「考える力」とは?

パン屋ではおにぎりを売れ!仕事で役立つ「考える力」とは? 思考法

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こんにちは、ちむたです!

当ブログを読んでいただきありがとうございます!

本記事がおすすめの人

・「考える」ために何をすればいいかわからない方
・新しい「考え方」を身につけたい方

本記事では、目的達成に必要な「考える技術」が学べる本をご紹介していきます。

本のタイトル

パン屋ではおにぎりを売れ 想像以上の答えが見つかる思考法

著者   柿内 尚文

発行元  株式会社かんき出版

皆さんは「考える」とは何か答えられますか?

・アイデアを生み出すこと?
・新しい発想?

本書での「考える」は「目的達成するために考える」と解釈されています。
「考えるとは何か?」と聞かれてこれ!はっきり回答できる人は少ないと思います。

料理をイメージしてみてください。
みんな初めはレシピに忠実に従ってそれからアレンジをしていくはずです。

「考える」にも同様にレシピ、すなわち方程式が存在します。
この本では、そんな考える技術を使って新しいことを生み出したり問題解決したりするためのテクニックが書かれています!

考える力を向上させたい!という方は、
ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!

「考える」ついて知っておくべき3つのこと

まずは、「考える」という力を身につける前に3つの前提について理解しましょう。

考える=「広げる」+「深める」

考えるとは「広げること」と「深めること」です。

広げる:可能性を考えていくこと
深める:本質的価値を考えていくこと

○○には何が出来るのか?(広げる)
○○の本質的な役割や用途は何なのか?(深める)

このようなイメージです。

「広げる」と「深める」この2つが考えることの基本です。

「考える」と「思う」はまったくの別物

「思う」を「考える」と誤解しているケースが割とよくあります。
ただし、実際にはそれぞれの意味合いは異なります。

思う:頭に浮かんでくる、感じること
考える:目的のために意識的に思考すること

「考える」はインプットとなる材料をもとに考えて答えを見つけていくことです。

このインプットを「調べる」「まとめる」「知っている」などの行為も考えるという行為とは異なります。
あくまでも答えを導き出すためのプロセスが「考える」ということなのです。

考えるには「論理的」と「非論理的」がある

3つめは「ロジカルシンキング=考えるではない」ということです。
考えるには「論理的に考える」だけでなく「非論理的に考える」も含まれます。

■論理的に考える
市場動向や販売実績の調査、競合調査などの膨大なデータをベースに考える。
データ(過去の情報)がないと決められなくなる。
■非論理的に考える
未来にベクトルが向いた思考。遊び心を加えることがポイント。
論理ではなく直感や思いで、先が見えない不確実性のある事柄について考えていくことに適している。

「論理」と「非論理」両方を習得することであらゆる場面での「考える」に対応することができます。

「考える」上で大切な3つのルール

ここでは、「考える技術」の具体的な方法についてご紹介していきます。

ゴールを決める

全ての思考にはまず「ゴール(=目的)」の設定が必要です。

例えば、悩みの多くはゴールが分からなくなって起きていることが大半です。
仕事で起きるトラブルの多くはこの「ゴール」が設定できていないために起きています。

また、「常識」も思考停止を生みがちな要素です。
悩みの原因や現状に対して疑わないまま進むとゴールとプロセスが入れ替わり、「手段の目的化」が起きてしまいます。

ゴールを決める際には「そもそもからはじめる」ということに意識して取り組みましょう。

インプットして現状を整理する

考える時には無理やりひねり出すのではなく、しっかりと現状を整理することから始めてください。

▼現状整理のプロセス
①課題を決める
⇒ゴールに向かうための課題を設定します。
②必要な情報をインプットする
⇒課題を解決してゴールに向かう(目標達成する)ための情報をインプットします。時間をかけすぎないように注意する。
③インプットした情報を整理する
⇒多くの人に共通する普遍的な人間の本音(みんながいいというものなど)に着目して整理する。また、インプットした情報を疑う(信じない、つっこみを入れる)ことも大切です。

まずは、100点を目指さず、この3ステップに沿って実践していきましょう。

考える=「考えを広げる+考えを深める」

繰り返しになりますが、考えるには「広げる」と「深める」があります。
ここでは本書で紹介されていた方法を2つご紹介していきます。

考えを広げる方法

考えを広げるときには「まとめる法」というものがあります。
これは小さなことを価値に変換していく方法です。

例:営業成績をもっと上げたい
① 「集める」
世の中にある営業手法をとにかく集める
② 「法則化」
オリジナルメソッドを作るイメージで「~の法則」のようにネーミングしていく。
そのあと同じような内容同士でグルーピングし全体を整理する。
多くの情報を集め整理すると、結果が出る営業方法がいくつか絞られてくるはずです。
③ 「実行」
絞られた営業手法を実行していく。

まとめる法の本質は、一つひとつは普通でも、まとめるとオリジナリティが生まれることにあります。

考えを深める方法

考えを深める際には「360度分解法」というものがあります。
「いいところ」「強み」を見つける思考法です。

例:苦手な人
①テーマを決める
この場合は、苦手な人の名前などです。
②周りにジャンルを書き込む
この場合「性格」「考え方」「仕事で認められるところ」「頑張っているところ」「ダメなところ」「外見」「人間関係」「お金」などです。それぞれのジャンルについて思いつくことをどんどん書いていきます。
③「長所→短所」「短所→長所」に変換する
例えば「感情的になる(短所)→一生懸命(長所)」などです。

ある事柄について様々な角度から書き込んでいくと、自分がネガティブに感じていたことがポジティブな要素でもあることに気づきます。
この思考法を実践して行く過程でこれまで見えていたものとは違う、新しい価値を発見していくことが出来ます。

考える技術をさらに上げる習慣3選

最後に考える技術を向上させていく秘訣について、本書で紹介されているものから3つご紹介します。

打ち合わせ後は自分と向き合う時間をつくる

1人で考えることには限界があります。
だから、人の声を聞いたり、議論したりすることは考えることにおいて重要です。
この場で1人では決められなかったことが決まることもたくさんあります。

ただし、打ち合わせの時に正しいと思ったことであっても、それはその場でいろいろな意見が出てきた中でのことです。
考えを広げる時に打ち合わせは有効ですが、考えを深めるためには、議論した内容をもとにそのテーマについて自分が向き合う時間を作るようにしましょう。

これは「疑う」ということにもなり、誤った解釈のまま進めてしまうことを避けられます。

私も会議の後に30分~1時間考える時間を設けるようにしています。会議中はいい感じで終わったなー思ってても、そのあと整理している中で目的からそれていたり、意見が散らばったりしていることによく気づきます。そのままでは進めることが出来ない会議は割と多い印象です。

オリジナル=マネ×マネ×マネ

もともと世の中にオリジナルのものは存在しないと言われています。
オリジナルを分解するとこうなることがあります。

「オリジナル=マネ×マネ×マネ」
※マネの数が多いほどオリジナリティが高い

飲食店の人気メニューなんかは割とこの手法で生み出されていることが多いイメージです。
「パクリ」はもちろんNGですが、既存を組み合わせることでオリジナルが生まれていきます。

私も報告資料の作成なんかでは、優秀な人の資料やネット上にある資料を組み合わせて自身のテーマに沿った内容に加工することがよくあります。

考える時間をスケジュールに入れる

会議などの予定と同じ様に「考える」時間をスケジュールに書き込んでいきます。
その時に「考える時間」とただかきいれるのではなく、

「企画を考える時間」
「プロモーションを考える時間」
「人事評価を考える時間」

とできるだけ具体的に予定を書いていきましょう。

その他にも、週1日は考える日を取って考えることに集中する日を作るようにしましょう。
(時間がとるのが難しい場合でも、30分とか短時間でもいいので取るようにしてください)

忙しさにかまけて考える時間が取れないと、本質的な部分が見えずこなすだけの仕事になってしまいかえって非効率になってしまう可能性もあります。

私も丸1日ではありませんが、週に1度は担当案件に対して集中して考える日を設けています。「考える」ことも立派な業務と捉え、目標時間を決めてしっかり検討したときは何かしらの答えが出ています。これは途中で横やりが入っても業務を遂行するための自己管理トレーニングにもなる気がします。

まとめ

今回は自信をもって話すためのスキルついてご紹介しました。

・考えるとは「広げる」と「深める」ということ
・考えるには「論理的」だけでなく「非論理的」も必要であること

本書のタイトルを見たとき、まさかこんな本格的思考本だとは思わずいい意味で裏切られました。笑
「考える」という一見シンプルだけど割とあいまいなことを、意味や方法論、習慣まで幅広く学ぶことが出来た1冊でした。

本書冒頭で紹介されている「モスライスバーガー」はまさに本書のタイトルと意図にぴったりでした。
最後まで読んで「パン屋ではおにぎりを売れ」の本当の意味が分かったような気がします。

どの分野どの業種の方でも「考える」という行為は必ずあると思います。
「考える」という行為を見直すきっかけにぴったりな本だと思いますので、ぜひ1度読んでみてください!

今回は以上になります!
皆さまのお役に立てたら幸いです。

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