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こんにちは、ちむたです!
当ブログを読んでいただきありがとうございます!
本記事がおすすめの人
・「ちゃんと考えて」と言われたことがある方
本記事では、頭のいい人になるためのノウハウが学べる本をご紹介していきます。
頭のいい人が話す前に考えていること
著者 安達 裕哉
発行元 ダイヤモンド社
皆さんは最近こんなことを言われたりしましたか?
・上司や同僚に「ちゃんと考えてるのか?」
・家族や彼女に「ちゃんと考えてよ!」
このように言われても「ちゃんと考える」って具体的にどういうこと?
そもそも「ちゃんと考える」なんてこと、教わったことも教えたこともない…。
本書では、頭のいい人とそうでない人の差を思考の”量”ではなく思考の”質”と説いています。
この本では、そんな「頭のいい人が考えていること」にフォーカスして、実際に頭のいい人になるためのノウハウが解説されています!
少しでも「ちゃんと考えれるようになりたい!」という方は、
ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!
頭のいい人になるための7つの法則
ここでは「頭のいい人」になるために必要な7つの法則についてご紹介していきます。
とにかく反応しない
人間は怒りや恐怖を感じると愚かな行動に走りやすくなります。
つまり、怒ると頭が悪くなるのです。
頭のいい人は怒っている時ではなく、うまくいっているときほど、
「リスクはないか?」
「見落としはないか?」
などと冷静に考えることができます。
頭のいい人ほど、感情的な自分に自覚的になり、冷静になれるということです。
アンガーマネジメントの手法にもありますが、イラッとして何かを言いたくなったときは口を閉じましょう。
そして「6秒間」数えてください。
“とにかく反応しない”ことが質の高い思考を生み出します。
頭のよさは、他人が決める
人は頭のいい人の話を聞こうとします。
頭のいい人がすすめるものが欲しくなるし、実践したくなるものです。
つまり、「頭のいい人」とは、自分で決めるものではなく、
他人から認められた人が頭のいい人になるということです。
その為、頭のいい人と認められれば、自分のやりたいことも通りやすくなります。
周りから「頭のいい人」という信頼感があるかどうかが非常に大きいからです。
“頭のいい人は他人が決める”というのは、
結果的に自分らしく生きるためには必要不可欠な考え方なのです。
人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する
皆さんの周りには会議や相談の時に「賢いふり」をされている方はいませんか?
「検討しましょう」
「臨機応変に対応しましょう」
このように、「何かを言っているようで何も言っていない発言」をされている方です。
こういった発言は間違っているわけではありません。
ただし、実際には中身がないため、その場しのぎの発言をしているだけなのです。
また、フリートークのなかで何気ない質問されることってよくありますよね?
そんなとき自分の知識を披露したり、自分の直感で返答したりしてしまうと、
「この人ちゃんと考えてくれてるのかな…?」
という感情を抱かれてしまいます。
これらの発言は、人の心を動かすどころか繰り返せば、聞く耳を持たれなくなってしまいます。
頭のいい人は、普段のふとした瞬間の会話で知性が表れます。
しっかり相手の事を考えて発言し、周囲からの信頼を損ねないようにしましょう。
人と闘うな 課題と闘え
誰かと議論になるのは、その人の根底に何か想いがあるからです。
頭のいい人は、議論の勝ち負けではなく、
議論の奥にある本質的な課題や想いを見極めようとします。
ちゃんと考えて話すというのは、
相手の言っていることから想いをくみ取り、課題を見つけ出すことです。
人と議論はしても、勝ち負けにこだわらず、
議論を前に進め仕事を進捗させることにフォーカスしてください。
頭のいい人は決して論破しようとはしないのです。
伝わらないのは、話し方ではなく考え方が足りないせい
「この人ちゃんと話を聞いているかな?」
「私をバカにしているのか?」
こんな風に思ったことはありませんか。
また、話を聞いていると示そうとしたのに、
逆に「聞いてない」と疑われる場合もあります。
これらは、テクニックだけで賢いふりをして表面的な会話をする人や、
テクニックだけに忠実になってしまう真面目な人に見られる特徴です。
テクニックはあくまでも考えるきっかけに過ぎません。
相手に伝わらないのは話し方や聞き方が悪かったのではなく考えが浅かった証拠です。
テクニックだけでなく、
「話を聞いている」
「共感している」
ことを相手にしっかりと示しましょう。
知識はだれかのために使って初めて知性となる
話す前にちゃんと考えるということは、自分の知識の披露ではなく、
“これから話すことは本当に相手のためになるのか?”
という視点を持つことです。
「本当に相手のためになるのか?」と立ち止まることで、
知識を披露したいだけ、ただ言いたいだけの自分に気づくことができます。
頭のいい人は、すぐにアドバイスや意見を言いません。
まずは知らないふりをします。
とにかく相手に話してもらい、
その中から相手のためになるときだけ自分の意見を話すのです。
承認欲求を満たす側に回れ
コミュニケーションにおいて、話し上手になることよりも重要なのが、
「承認欲求をどうコントロールするか」です。
昨今のSNSの台頭を見ても、
人は多かれ少なかれ承認欲求に突き動かされています。
承認欲求をコントロールするためには次の2つが必要です。
・自信を持つ
⇒自尊心が低いと他者をうまく承認することができません。
・口ではなく結果で自分自身の有能さを示す
⇒口だけの人は、自己アピールを優先し自身の承認欲求を満たそうとする傾向にあります。
他者は褒めつつ、自分は「なんでもない人間です」という顔をするのが、
コミュニケーション強者の態度であり、知的で慕われる人の態度なのです。
頭のいい人になる思考法5選
これまで頭のいい人のベースとなる考え方について7つ解説してきました。
ここからはこのベースをもとにした具体的な思考法について5つご紹介していきます。
客観視の思考法
話が浅い人の特徴は3つあります。
・根拠が薄い
・言葉の「意味・定義」をよく考えずに使う
・成り立ちを知らない
この特徴に当てはまると聞く側は「この人の話、浅いな」と感じてしまいます。
こうならない為にも次の3つのポイントを意識してください。
① 少ない情報を信じ切らない
バイアスに意識的になり、自分と反対の意見や統計データにあたることで思考を深めていく
② 言葉に敏感になる
身近な言葉ほど意味や定義をしっかりと理解し、微妙な違いに意識的になることで、伝わり方が変わり認識齟齬がおきにくい。
③ 成り立ちを知る
ヒト、モノ、コト。これらの生い立ちや成り立ちをしっかりと調べることで話の説得力が増し、人と違うアイデアや深い議論が生まれるようになる。
これらを意識して話を深くしていきましょう。
整理の思考法
それぞれの定義を見てみましょう。
このように事実、感想、意見は意味合いが異なることが分かります。
主観的事実(意見)と客観的事実(事実)をしっかりと区別し、
感想を意見に昇華させることを意識してみて下さい。
傾聴の思考法
人は理屈ではなく感情で動くため、余程慕われていない限り、
いくらアドバイスがただしくても動かないものです。
つまり、「何を言うかよりも、誰が言うか」ということになります。
その為、アドバイスするのではなく相手の話を「整理」してください。
相手の話を整理しながら聞くことで、相手の考えていることを、
話している本人もより深く理解することができ、行動に移すことができます。
では、どうやって相手の話を整理しながら聞くのか?
傾聴する際の3つのポイントは次の通りです。
① ゴールの確認
相手に対してまず「ゴール」の確認を行います。
注意点として、ここでは“確認”であって“提案”ではないことを理解してください。
自分の言葉ではなく、相手の言葉を使って簡潔に返すことで「ちゃんと聞いている」という姿勢を示しましょう。
② 考えていることを聞く
ゴールを確認した後は相手の考えを聞き、スッキリするまでモヤモヤしていることを吐き出してもらいます。
その中で、課題、解決策、悩んできた過程を聞き出しましょう。
③ 話を整理して相手の意思決定を助ける
相手が相談してきたということは、決定を妨げる要因があったということです。
「こうしたい」という相手の意志が聞けたら、素直にそれを推してあげてください。
あえて言うとすればつじつまが合わない部分を「これって~だよね」と確認してあげてください。
質問の思考法
相手のことをより深く理解するには、
「質問」を駆使して話を引き出す必要があります。
コミュニケーションを取りながら一緒に思考を掘り下げることで信頼関係を築くことができます。
ここでは、米国政府やGoogleが使う質問術をご紹介します。
① 〔導入質問〕“過去に行った行動”についての質問
「直面した状況にどのように対応したか?」
② 〔導入質問〕“仮定の状況判断”に基づく質問
「仮に~このような状況に置かれたとしたら、どのようにしますか?」
③ 〔深掘り質問〕状況(シチュエーション)に関する質問
「そのとき、どのような状況でしたか?」
④ 〔深掘り質問〕行動(アクション)に関する質問
「そのとき、何をしましたか?」
⑤ 〔深掘り質問〕成果に関する質問
「行動の結果、どのような変化がありましたか?」「何か現場で反発はありましたか?」
これらの質問を組み合わせて繰り返し、相手の思考を掘り下げていきましょう。
言語化の思考法
筆者は言語化の意味を、単に言葉にすることに留まらず、
アウトプット全般のことを指すものだと話しています。
どの分野においても、プロフェッショナルは自分の思考回路を言語化できています。
言語化なしには、繰り返し高度な作品をアウトプットすることができないからです。
思考の質は、言語化の質を決めます。
言語化の質はアウトプットの質を決めます。
アウトプットの質が高ければ人を動かします。
つまり、ちゃんと考えるとは、突き詰めると、
人を動かすアウトプットを生み出すということなのです。
ただし、高度な言語化は一朝一夕で身につくものではありません。
次の3つを普段から実践し繰り返していくことで、
言語化する力が身につき習慣化されていきます。
① ネーミングにとことんこだわる
言語化能力を鍛えるには、名前のついていないものに名前をつけ、
その名づけにこだわることが最短の道といっても過言ではありません。
小さなことでもいいので、名前を付ける習慣をつけましょう。
② 「ヤバい」「エモい」「スゴい」を明日から使わない
この3つに代表されるように語彙力を貧弱にする安易な表現は使わないことを心がけてください。
これらの言葉を使わず、なんと表現したらいいのか考えることで思考のスイッチが入ります。
③ 「読書ノート」「ノウハウメモ」を作る
語彙を増やすために有効なのは「読書」です。
しかし、読書でいくらインプットを増やしても、アウトプットしなければ言語化能力は向上しません。
デジタルでもアナログでもいいので、内容のダイジェストや学んだことを自分の言葉でまとめるようにしてください。
まとめ
今回は「頭のいい人が考えていること」ついてご紹介しました。
・頭のいい人は常に冷静で自分より他人を軸に考えていること
・頭のいい人は人を動かせる質の高いアウトプットを生み出せること
この本を読んで私も過去を振り返ってみると、
「自分が話したいことを優先してたな…」
「上司と目的を整合せず自分視点で資料作ってたな…」
など、自分本位なアウトプットをしていたことに気づきました。
たいていの場合、方法論やテクニックばかりに目がいってしまいがちです。
ただ、それは上辺だけの場当たり対応であり、考えが浅い証拠だとわかりました。
相手の話を聞きしっかりと寄り添い、
悩みや課題を理解することができたときにはじめて、
自分のどの知識や経験が活きるのか、わかるのだと感じました。
本書には思考テクニックはもちろんのこと、
考えることが苦手な人が陥りがちな原因についても、
具体例を交え詳細に書かれています。
そのおかげで、自身の出来事を客観的に振り返り、
そこから自分自身について見つめ直すことで内省が促され、
とても深い学びに繋がりました。
頭のいい人が何を考えているのか、そのタイトル通り、
「考える」を根本から理解するためには最適な本だと思います!
皆さんもぜひ1度読んでみてください!
今回は以上になります!
皆さまのお役に立てたら幸いです。
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