デザイン思考とは?今なぜ必要?実践するための5つのプロセス!

デザイン思考とは?今なぜ必要?実践するための5つのプロセス! 思考法

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こんにちは、ちむたです!

当ブログを読んでいただきありがとうございます!

本記事がおすすめの人

・「デザイン思考」とは何か知りたい方
・「デザイン思考」を活用したいけど具体的な方法がわからない方

本記事では、今注目されているデザイン思考について学べる本をご紹介していきます。

本のタイトル

実践 スタンフォード式 デザイン思考

著者   ジャスパー・ウ   監修 見崎 大悟

発行元  株式会社インプレス

皆さんがデザイン思考と聞いてイメージされることはなんでしょうか?

・スケッチを描く
・服装など外見を整える

デザインと聞くとこういったヴィジュアル的な要素をほとんどの方が想像されるのではないかと思います。

この本では、「デザイン=問題解決」と捉え仕事で扱う問題解決のテクニックが書かれています!

「デザイン思考が何か知りたい」「デザイン思考を使ってみたい」という方は、

ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください!

デザイン思考とは?

デザイン思考とは、「人々がもつ本当の問題」を解決するための考え方です。

デザイン思考というと、デザイナーに関係するものと思われるかもしれません。

現に日本ではデザインという言葉に「外観をよくする、美しく整える」といったニュアンスで使われることがほとんどです。

ただし、デザインは「設計する」という意味でも用いられます。

つまりデザイン思考とは、「(問題を解決する方法を)設計(Design)するための考え方」と捉えることも出来るのです。

また、デザイン思考は「人」こそがサービスや製品、システムのあり方・作り方に影響を与える重要な要素と捉えています。

数ある思考法の中でも特に「人に寄り添った問題解決の方法」であると言えます。

デザイン思考がなぜ必要なのか?

現代は新しい情報、新しいテクノロジー、新しいサービスに溢れています。

人間の生活は新しいサービスを受けて変化しており、常に「人々が何かに困っていないか、不便を感じることを改善できないか」と考える必要があります。

その為、それらを活用する「人」に着目して活動していかなければいけません。
まずは「このプロダクトを使う人々を正しく理解する」ことが現代の問題解決には重要であるということです。

デザイン思考は、現代の問題解決における正しい方法論であり、それに役立つ考え方と言えます。

デザイン思考を実践する5プロセス

デザイン思考は「共感、定義、アイデア、プロトタイプ、テスト」といったプロセスを通して、ユーザーを深く理解し、新しいアイデアを生み出します。

それでは順番に解説していきます。

共感

まずは、選んだトピック(テーマ)から問題を見つける為の準備を始めましょう。

トピックに関係する人にインタビューを通じて、どこに問題があるのかを探すための情報を集めます。

【インタビューのポイント】
経験(何をしたか、なぜそうしたのか、どんな体験だったか)
感情(不満、良かった点、気になったこと)
スタンス(デートのように、好奇心をもつ、もっと詳しく聞く)

インタビューが終わったら記憶が確かな内にメモをするようにしましょう。
本書では、インタビュー相手の似顔絵をかいて、その周りに付箋などでポストイットしていくことがおすすめされていました。

定義

インタビューで集めた情報をもとに、解くべき問題を探します。
インタビューの結果次第では、問題が見つかりにくいことや、問題だらけになってしまうこともありますが、
「いま自分たちが解く問題」は1つに絞る必要があります。

インタビューで集めた情報から、その裏にあるストーリー(インサイト)を予想しましょう。
インサイトは以下の観点で行います。

ユーザーの本当の問題が見えてきたら、解くべき問題を整理していきます。
ここでは本書で取り上げられている2つの手法をご紹介します。

着眼点(POV):トピックを実行可能な問題定義に変換したもの
HMW:「何が課題なのか」や「どうあるべきなのか」を洗い出す手法

アイデア

問題を解決するためのアイデア(施策)を考えていきましょう。
多くの場合、問題解決のチームでブレインストーミングを行います。

【アイデア出しのマインドセット】
①ジャッジしない
評価するのは禁止。アイデアを出すことだけに集中。
②大胆に行こう
まずは制約無しで突飛なアイデアをだし、ファシリテーターが少しずつ制約を設けてアイデア出しを促していく。
③YES and いいね、さらに、、、
どんなアイデアも肯定し、それを広げることを考える。
④一度に発言出来るのは1人だけ
誰かが話している時はそれをさえぎらないようにする。話のポイントを聞き逃したり、不快な思いにさせたりしてしまう。
⑤トピックに集中する
目的から脱線しないように方向修正をする。ブレインストーミングは短距離走。
⑥可視化する
出てきたアイデアを見落とさないようホワイトボードにポストイットしていく。
⑦質より量
アイデアは多いに越したことはない。磨き上げるのは後で充分。

ここでは多くのアイデアを出し、グルーピングしていきながら優先順位を設定していきます。
アイデアを出した後の整理は「親和図法」や「KJ法」を用いることで情報がまとまり全体が見えやすくなります。
整理が終わったら、優先順位の高いものから次のプロセスに進めていきましょう。

プロトタイプ

ここでは、アイデアを実際にテストするため、プロトタイプと呼ばれる試作品を作っていきます。

ポイントとして、早く多くのアイデアを試すことが重要になるため、
要点を押さえつつ、凝り過ぎないプロトタイプを作っていきましょう。

【プロトタイプのマインドセット】
①プロトタイプは質問である
どんなことをユーザーから知りたいか、どんな質問をユーザーにしたいかを優先する。
②プロトタイプは実演ではない
見た目ではなく、ユーザーのニーズを満たせるかどうかが、評価点。
精巧なものを作る必要はない。
③早く失敗する
早くプロダクトの弱点や欠点を発見し、優先順位を早くつけていく。

プロトタイプは極端な話、アイデアを質問形式でユーザーにぶつけて感想を聞くということです。
アイデアに対するフィードバックがもらえれば良いというスタンスでのぞみましょう。

テスト

実際に形にしたアイデアを評価します。
ユーザーにプロトタイプを体験してもらい、アイデアの評価を行っていきます。
フィードバックをもとにプロトタイプを改善し、ゴールが見えたらアイデアの実現に向けて動いていきましょう。

【ユーザーテストのポイント】
①伝えない
プロトタイプの魅力は伝えず、体験してもらい魅力を感じることが出来るかを測る。
全てのプロトタイプを一通り試してもらった後に説明する。
②ユーザーの振る舞いを観察する
説明しないので、どのように使っているかじっくり観察する。
プロトタイプはシンプルにわかりやすくつくることで少ない説明でもつまずきにくい。
③ユーザーの体験を聞く
出来るだけ詳しく感想を聞く。どんな体験だったか?どう感じたか?気になることは?良いところは?今ある体験と比べてどうか?
④深く掘り下げていく
体験を聞く中でタイミングよく、具体的に書いていく。改善ポイント、価格など。

テストが終わったら、集まったフィードバックをもとに、チーム内で改善点などについて協議していきましょう。
必要に応じて「共感~プロトタイプ」を繰り返し実践してアイデアをブラッシュアップしてください。

まとめ

今回は会議における「デザイン思考」についてご紹介しました。

・デザイン思考は「問題を解決するための考え方」であること
・デザイン思考には5つのプロセス(共感・定義・アイデア・プロトタイプ・テスト)があること

私がこの本を読んでデザイン思考に対して重要だと感じたことは、

「まずやってみる」

ということ。

「共感~テスト」を繰り返し実践して、アイデアのみならず自身の理解をブラッシュアップさせていくことが、デザイン思考のマインドセットを浸透させそのメリットにいち早く気づける手段として一番有効なのではないかと思いました。

本質的な問題を探り、それを解決するアイデアを出すことに重きを置いているこの思考法は、仕事やプライベート様々な面での活用に可能性を感じました。
まさに現代人に寄り添った思考法です。

皆さんも機会がありましたら、ぜひ実践してみてください!

今回は以上になります!
皆さまのお役に立てれば幸いです。

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